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2023年の新人王候補は誰?セ・パ両リーグの有力選手を調査

2023年の新人王候補は誰?セ・パ両リーグの有力選手を調査

2023年シーズンも佳境に入ったプロ野球。気になるのは、新人王争いの行方です!

今回は、2023年のセ・パ両リーグの新人王候補有力選手について紹介しますよ!

新人王とは?

新人王(最優秀新人)とは、その年の最も優秀な新人選手に与えられる選手表彰のこと。シーズン終了後に記者投票でセ・パ各一名ずつ選出されますよ。新人王候補となる最優秀新人有資格者は、以下の条件を全て満たした選手となります。

  • 海外のプロリーグに参加したことがない
  • 初めて支配下選手となってから5年以内
  • 投手として、前年までの一軍での登板イニング数が30イニング以内
  • 打者として、前年までの一軍での打席数が60打席以内

新人王とは言いつつ、ルーキーだけを対象とするわけではないのですね。では、今年の各リーグの新人王候補を紹介していきます。

阪神タイガース・村上頌樹

まず、セ・リーグの新人王レースを牽引している選手を紹介します。それが、村上頌樹選手です。今年のペナントレースでセ・リーグの首位を走る阪神タイガース、そのローテーションを開幕から支え続けている村上頌樹選手。ここまで19試合に登板し、9勝5敗1Hで防御率は1.79、セ・リーグの防御率ランキングでは現時点で一位となっています。投球回数は126イニングであり、規定投球回の143イニングも余裕をもってクリアすることでしょう。

昨年は一軍登板がなかった

2020年のドラフト5位、大卒でプロ入りし、今年で25歳の村上頌樹選手。ですがルーキーイヤーに二回先発し、計5.1イニングを投げ、昨年は一軍登板が一度もなかったので有資格者となっています。昨年に戦力となれなかったところからローテーションの柱となる選手が出てきたことはチームにとってあまりに大きく、今年タイガースがペナントレースを優位に進めている要因の一つとなっていますよ。

読売ジャイアンツ・秋広優人

セ・リーグ新人王争いの対抗馬に挙げられるのは、読売ジャイアンツの秋広優人選手です。奇しくも村上選手と同じ2020年のドラフト5位ですが、高卒でプロ入りした秋広優人選手はまだ20歳。身長はなんと200㎝、規格外の体格を誇り、昨年は二軍で充実の成績を残しました。今年待望の一軍定着を果たすと、9月1日時点でチーム118試合中100試合に出場、384打席に立っており、打率は現時点で.282、ホームランも10本と一軍の選手として申し分ない成績を残しています。

例年なら新人王クラスの成績だが……

規定打席の443まで残り59打席、ジャイアンツの残り試合数が25試合のため残りの試合の半数程でスタメン出場し、残りの試合で代打出場などが叶えば規定打席到達も十分考えられる秋広優人選手。今の打率を維持すれば、二桁本塁打と合わせて野手としての新人王の水準は超えているようにも思えます。しかし、対抗馬がタイトルも有り得るという村上頌樹選手ですし、タイガースがこのまま優勝を果たせばどちらかで迷った際に「優勝に貢献した」という点を評価され村上頌樹選手に票が流れることも考えられます。新人王争いでは、村上頌樹選手が有利でしょうか。

オリックスバファローズ・山下舜平大

続いてパ・リーグの新人王争いの最右翼、山下舜平大選手を紹介します。2020年のドラフト1位、21歳の山下舜平大選手。三連覇へ邁進しているオリックスバファローズの先発ローテーションの一角を担う選手となっていますよ。昨年は二軍で4先発を含む8試合登板に留まりましたが、今年はオープン戦でも結果を残し、WBCで主力の調整が遅れたバファローズの開幕投手に抜擢されました。

タイトル争いにも絡まんとする見事な成績

8月終了時点でここまで16登板で9勝3敗、防御率は1.61と、バファローズの首位の原動力の一端を担っている山下舜平大選手。現在の投球回は95イニングであり、残りの試合数的に4~5回登板があるかというところなので、規定投球回の143イニングは厳しそうですが、9勝はリーグ3位タイ、ここから勝ち星を重ねれば最高勝率のタイトルも見えてくるという素晴らしい活躍を見せていますよ。新人王の獲得は間違いないと言っていいでしょう。

オリックスバファローズ・茶野篤政

パ・リーグは先述の通り山下舜平大選手が新人王レースを圧倒しています。敢えてもう一人名前を出すとすると、それでもやはりバファローズの選手になるのですが、茶野篤政選手にも票が入るかもしれませんね。茶野篤政選手は2022年の育成ドラフト4位、つまり文字通りの新人、それも育成選手としてNPBでのキャリアをスタートさせた選手です。にもかかわらずオープン戦で結果を残し、初めてのシーズン開幕を迎える前に支配下入り、8番レフトで開幕スタメンまで勝ち取りました。

誰もが驚く奮闘っぷり

四国アイランドリーグでプレーしていた24歳の選手とはいえ、育成ルーキーが一軍の開幕スタメンですから、多くのファンの期待、予想を上回ったことでしょう。ここまでチーム116試合中86試合に出場、332打席に立っており、打率は.247。ルーキーがここまでの打席を踏むだけでも賞賛に値するものですが、流石に新人王争いでは山下舜平大選手に軍配が上がるでしょうね。

最後に

今回は2023年のプロ野球の新人王候補について紹介しました。

今年の新人王には、タイトル争いを繰り広げるレベルの選手が輝きそうですね。有力候補となった選手の、残りの今シーズンの活躍にも要注目です!