東京ヤクルトスワローズ

球場はブーイングの嵐…阿部慎之助のシーズン現役最終打席は申告敬遠→ヤクルト小川監督、巨人原監督、本人のコメントまとめ


ヤクルト小川監督のコメント

セ・リーグ最下位が決まっているヤクルトが、今季最終戦をサヨナラ勝ちで決めた。1―1の延長10回の2死二塁で、太田が右翼線へサヨナラの適時打。今季限りでの退任が決まっている小川監督は「勝ってよかった。みんなの頑張りが結果となって出た」とホッとしたような表情を見せた。

執念の采配も実った。同点の9回1死二塁で、今季限りでの引退を発表している阿部がシーズン最終打席に立ったが、2ボールとなたところで、中大の先輩にあたる小川監督は申告敬遠を指示。場内からは大きなため息も漏れたが、執念の采配を見せてピンチを逃げ切った。

苦肉の選択となったが、勝利を優先する決断に小川監督は「きのうああいう(引退)試合をやっていなければ考えた。敬意を表さないといけないけど、選手たちの頑張りにしっかり応えないといけないと思った」と説明した。

巨人原監督のコメント

今季限りでの現役引退を表明した巨人・阿部慎之助捕手のレギュラーシーズン現役最後の打席が申告敬遠で終わった。

1対1の同点で迎えた九回1死二塁。代打で登場すると、スタンドから割れんばかりの拍手が起こった。2ボールとなり、ヤクルトベンチは申告敬遠を申し出ると、スタンドは大ブーイング。一塁を踏みしめると、代走に中大の後輩である鍬原が送られ、ベンチへと戻った。

レギュラーシーズン現役最後の8653打席目は敬遠で終わり原監督も「コメントできないね」と苦笑いしていた。

巨人阿部慎之助のコメント

今季限りで現役引退する巨人・阿部慎之助捕手(40)が、同点で迎えた9回1死二塁で代打で登場。一打勝ち越しの好機だったが、2ボールとなった所でヤクルト・小川監督は申告敬遠を告げ、レギュラーシーズン最終打席はまさかの幕切れとなった。それでも、阿部は「俺らしいっちゃ俺らしい。(現役最後の打席が申告敬遠は)史上初じゃない? これも球史に残る偉大な記録じゃないかな」と笑みを浮かべていた。

また、試合後にはヤクルト・青木から花束を贈呈され、敵も味方も関係なくスタンド全体から「慎之助」コールが送られた。

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