アメリカのメジャーリーグや日本のプロ野球など、シーズンを通して楽しめるのが「予想」。身の回りに根っからのファンがいれば、その根拠について喧々諤々の議論が起こるかもしれない。
もちろん、自分でありとあらゆる媒体からの情報をくまなく集められれば、まわりの自称「野球ツウ」を納得させられるだけの推論ができるかも知れない。しかしビギナーや中級者にとっては難しいところ。
しかもこの予想の確度は、リーグが進行していくにつれて変化する。野球ファンであるからには、こうした情報も追いかけなければならない。そんな時に参考にできるものの一つに、野球ベッティングがある。実際に野球の結果を予想してベッティングしている参加者たちの視線は、ファンとして真剣そのもの。そんな熱い視線が集まった分析が数字として反映されているのが、野球ベッティングのオッズだ。
オッズとは、予想が的中した場合賞金が何倍になるかを数字で表したもの。数字が低ければ、多くのベッティング参加者がその結果が起こりやすいと考えていること、逆に数字が高ければ多くの参加者がその結果は起こりそうにない、ことを表している。
大谷か、ゲレーロか
2021年10月、いよいよMLBのリーグも終盤に差し迫り、シーズンオフに発表されるMVPは誰の手に渡るのか、と言う話題が盛り上がりを見せた。
ブラディミール・ゲレーロJr.と大谷翔平の間で意見が別れたが、結果はMVP投票を行う記者30名の満票で大谷翔平がMVPとして選ばれた。この予想は簡単だったかも知れない。ゲレーロの活躍も素晴らしかったものの、連日アメリカのメディアでも大谷の活躍は「二刀流」として大きく報じられていた。
それにしても20年前のイチロー以来となる、日本人メジャーリーガーの輝かしい成績には胸躍らされるばかりだ。
果たして、チームの結果は?
野球が難しいのは、個人の成績はもちろんだが、結果としてチームとしてのパフォーマンスがシーズンのリーグ順位を決めるもの。
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ここにはいろいろな要因が関わってくるため予想は難しくなる。ウィリアムヒルでは、大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンゼルスの来季の優勝確率は31倍、としている。
確率が最も高いロサンゼルス・ドジャースは7倍、最もありえないとされるピッツバーグ・パイレーツで201倍となっており、チームとしてはエンゼルスは13位の優勝確率となっている。
この値が、シーズン中同変化していくかを見れば、予想参加者のセンチメントを掴むのに役立つだろう。来シーズンのMLBの順位予想に取り込んでみるとよいだろう。