近年、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える「eスポーツ」が世界中で大きな盛り上がりを見せているのをご存じですか?実は2024年に開催されるパリオリンピック・パラリンピックの新種目としても採用が検討されている「eスポーツ」。日本でも2017年以降に様々な企業が参入し、徐々に盛り上がり始めているんです。
そもそも「eスポーツ」とは?
「eスポーツ」とは、エレクトロニック・スポーツ (electronic sports) の略称で、コンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ競技として捉える際の名称です。2000年代後半にライブストリーミング配信を通じたイベント観戦が人気になると、多くのコンピュータゲームの開発企業がトーナメントなどのイベントを積極的に企画・開催するようになったため、その人気は爆発的に世界中へ広まっていきました。
国内でも進む「リアルスポーツのeスポーツ化」
日本国内においても、近年では日本野球機構(NPB)がKONAMIと「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」を共催したり、Jリーグもサッカーゲームを用いたeスポーツ大会「eJ.LEAGUE」の開催をしたりしています。プロスポーツの統括団体がeスポーツのプロリーグを主催するのは世界的にも珍しいのですが、その目的はシーズンオフの時期にeプロリーグを展開することで通年にわたって野球・サッカーを楽しんでもらう、またネット空間から新規ファンの掘り起こしを狙い、野球・サッカーの振興につなげるというものだそうです。
「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」
実際のプロ野球12球団の選手データを反映したキャラクターが登場するKONAMIの人気野球ゲーム「実況パワフルプロ野球(パワプロ)」。このゲームの一般プレイヤーを対象に、オンライン予選大会・選考会を実施し、選抜されたプレイヤーが「eドラフト会議」にて各球団からeスポーツ選手として指名を受け、実際に彼らがeペナントレース、eクライマックスシリーズ、e日本シリーズと戦って日本一の球団を決定するというものです。
実際のリーグ戦等の様子は実況、解説をまじえて無料配信されます。本塁打には思わず大きな歓声をあげたり、得点圏に走者がいるときなどの緊迫したシーンではハラハラドキドキ。リアルな野球中継を見ているのと変わらない臨場感に、興奮が抑えられません!
まとめ
eスポーツは、選手として参加する他にも、「会場で応援する」、「映像で視聴する」といった様々な楽しみ方があり、年齢や性別などに関係なく誰もが熱狂できるというところが魅力だと思います。これを読んで興味を持った方は、まずはeスポーツ観戦から始めてみてはいかがでしょうか!