2023年3月にWBCの第5回大会が開催されることで、例年以上に盛り上がりを見せている日本プロ野球。WBCのメンバーは昨年のベストナインからも多く選出をされており、まさに球界を代表する選手ばかりです。
そこで今回は、昨年のベストナインをまとめて紹介し、惜しくもWBCのメンバーに選出されなかった選手を各リーグから1名ずつご紹介します。
セ・パ両リーグのベストナイン 2022
まずは、ベストナイン2022に選出された選手たちを成績も合わせて一覧で紹介します。
最多得票は、セリーグが村上選手の298票、パリーグは山本投手の260票でした。両選手とも圧倒的な成績を残しており、WBCでの活躍にも大注目です。
セ・リーグ
セ・リーグの選出選手は、初受賞が5名、中日・岡林選手が最年少で選出されました。ベストナインの常連だった巨人・坂本勇人選手が怪我に悩まされて成績を大きく落とした影響で選出外、広島・鈴木誠也選手がメジャー挑戦ということで、巨人・広島からは選出されませんでした。
位置 | 選 手 | チーム | 年齢 | 受賞回数 | 成 績 | |
投 手 | 青柳 晃洋 | 阪 神 | 28 | 初 | 13勝4敗 | 防御率2.05 |
捕 手 | 中村 悠平 | ヤクルト | 32 | 2年連続3度目 | 打率.263 | 5本塁打 |
一塁手 | オスナ | ヤクルト | 29 | 初 | 打率.272 | 20本塁打 |
二塁手 | 牧 秀悟 | DeNA | 24 | 初 | 打率.291 | 24本塁打 |
三塁手 | 村上 宗隆 | ヤクルト | 22 | 2年連続2度目 | 打率.318 | 56本塁打 |
遊撃手 | 中野 拓夢 | 阪 神 | 26 | 初 | 打率.276 | 23盗塁 |
外野手 | 近本 光司 | 阪 神 | 28 | 2年連続2度目 | 打率.293 | 30盗塁 |
佐野 恵太 | DeNA | 27 | 2年ぶり2度目 | 打率.306 | 22本塁打 | |
岡林 勇希 | 中 日 | 20 | 初 | 打率.291 | 24盗塁 |
※村上選手は一塁手で1度受賞
パ・リーグ
初受賞となったのは、2022年大ブレイクした日本ハム・松本剛選手、楽天の4番島内宏明選手、そして日本一に輝き、メジャー挑戦を決めたオリックス・吉田正尚選手です。千葉ロッテからの選出選手はいませんでした。
位置 | 選 手 | チーム | 年齢 | 受賞回数 | 成 績 | |
投 手 | 山本 由伸 | オリックス | 24 | 2年連続2度目 | 15勝5敗 | 防御率1.68 |
捕 手 | 甲斐 拓也 | ソフトバンク | 30 | 2年ぶり3度目 | 打率.180 | 1本塁打 |
一塁手 | 山川 穂高 | 西 武 | 31 | 3年ぶり3度目 | 打率.266 | 41本塁打 |
二塁手 | 浅村 栄斗 | 楽 天 | 32 | 2年ぶり6度目 | 打率.252 | 27本塁打 |
三塁手 | 宗 佑磨 | オリックス | 26 | 2年連続2度目 | 打率.271 | 5本塁打 |
遊撃手 | 今宮 健太 | ソフトバンク | 31 | 5年ぶり3度目 | 打率.296 | 7本塁打 |
外野手 | 松本 剛 | 日本ハム | 29 | 初 | 打率.347 | 21盗塁 |
柳田 悠岐 | ソフトバンク | 34 | 3年連続7度目 | 打率.275 | 24本塁打 | |
島内 宏明 | 楽 天 | 31 | 初 | 打率.298 | 14本塁打 | |
指名打者 | 吉田 正尚 | オリックス | 29 | 初 | 打率.335 | 21本塁打 |
※浅村選手は一塁手で1度、吉田選手は外野手で4度受賞
WBC選出外ながら2023年が楽しみな2人の選手
WBCのメンバーには選出されなかったものの、2023年の活躍が楽しみな選手が中日ドラゴンズ・岡林勇希選手と日本ハム・松本剛選手です。
注目選手①:岡林勇希選手(中日ドラゴンズ)
高卒3年目で最多安打のタイトルを受賞し、両リーグトップの三塁打10、リーグ2位の盗塁24を記録、堂々のベストナイン2022への選出となりました。高校までは最速153km/hの本格派右腕で、その強肩を生かした守備でゴールデングラブ賞にも輝いています。
打撃面は、球団OBの山﨑武司さんから「バットコントロールが巧く、タイミングの取り方に天才的なものを持っている」と好評価を受けています。
注目選手②:松本剛選手(日本ハムファイターズ)
新庄剛志監督や清宮幸太郎選手が注目されがちな日本ハムファイターズの中にあって、圧倒的な数字を残し、オフのテレビにひっぱりだこだったのが松本剛選手です。
2011年にドラフト2位で入団するもののなかなか一軍定着とまではならず、11年目の2022年シーズンに大ブレイクを果たしました。4月終了時点で打率.418と圧倒的な数字を残していましたが、7月19日の対オリックス戦で自打球を左膝に受け、左膝蓋骨下極骨折と診断されます。普通であればシーズン中の復帰は難しい状況でしたが、首位打者獲得の可能性もあることから新庄監督は起用し続け、9月28日ロッテ戦で規定打席に到達、自身初、球団では史上5人目、右打者では球団初の首位打者に輝きました。2023年から背番号7を背負うこととなり、さらなる活躍が期待されています。
最後に
両リーグ合計8名が初受賞した、ベストナイン 2022についてまとめてきました。今回ご紹介した岡林選手、松本選手をはじめ、村上選手、山本投手も2023年、非常に素晴らしい成績を残すことが期待されています。
WBCもあり、大会後はすぐにシーズンが開幕するということで野球シーズンもすぐそこまできています。来シーズンも三冠王など、素晴らしい記録が出ることを楽しみにしましょう!